初めて勉強することは、時間がかかります。
覚えるのは時間も体力も必要だからです。
たとえば、200ページ以上もある歴史の教科書1冊を読み終えるまでには、長い時間がかかります。
1ページ読み進めるだけでも大変です。
歴史上の登場人物の名前、戦争の名称、年号、流れなど、知らないことばかり出ます。
完全に知識ゼロの状態から始めますから、覚えるのも理解するのも時間がかかります。
「これでは終わるのがいつになることやら、復習にはこれの倍の時間がかかるのか……」
だから、くじけそうになります。
三日坊主になります。
しかし、実は遠く感じるだけです。
もうしばらくの辛抱です。
勉強の大変さは、一定ではなく、変化します。
その試験範囲を一度終わらせれば、世界は変わります。
1回目の勉強は、知らないことを覚えたり理解したりすることになります。
しかし、2回目の勉強はすでに知っていることの復習になるため、楽になります。
3回目の勉強は、すでによく知っていることの復習になるので、さらに楽になります。
勉強の大変さは、一定ではありません。
後になるほど、楽になります。
勉強は、2回目より3回目のほうがもっと楽になり、3回目より4回目のほうがさらに楽になります。
するほど、勉強は楽になるのです。