「自分は記憶力が弱いから勉強に向いていない」
ときどき記憶力のせいにしている人がいます。
たしかに「生まれつきの記憶力」というのは存在します。
記憶力の差は、個人差はあります。
もともとの記憶力が強ければ勉強にも有利になり、弱ければ勉強には不利になりますね。
「記憶力が悪いから、受験にも向いていないのか……」
いいえ、そんなことはありません。
実は、受験に記憶力のよさはまったく関係ありません。
記憶力の弱さは、いくらでもカバーできる方法があるからです。
記憶力が弱い人は、記憶力を強化する方法を実践していないだけです。
素直にその方法を実践すれば、どんなに記憶力の弱い人でも頭に入るようになります。
その方法こそ「復習」です。
陳腐でありふれた愚直な方法かと思うかもしれませんが、やはりこれが記憶を強化する王道です。
復習なくして受験は語れません。
人間には復習を重ねることで記憶が強化される、という特徴があります。
その特性を生かすために「復習の回数」こそ、力を入れましょう。
復習を重ねるのは、先天的な能力ではなく、本人の努力しだいです。
脳が「何度も繰り返されるということは重要な情報に違いない」と判断して、長期的に記憶させようとします。
あなたは自分の名前を忘れませんし、誕生日や自宅の住所など覚えていますよね。
何度も繰り返したからです。
どんなに記憶力が弱い人でも、繰り返されると複雑な文字列でさえ覚えます。
自分の記憶力に自信がなくても大丈夫です。
記憶力の弱さは、復習の回数でいくらでもカバーできます。
弱い人は、復習を繰り返せばいいのです。