人によっては、苦手科目を克服できない人がいます。
人それぞれであるように、得意不得意とする科目も人それぞれです。
「とにかく数学が苦手」
「国語だけは性格に合わない」
「歴史のような暗記は、全然ダメ」
「物理はアレルギーだ」
苦手科目は勉強量をこなしているにもかかわらず、点数の伸びが悪いです。
いくら勉強しても、なかなか点数に反映されない。
人の性格もそれぞれであるように、自分に合った科目もそれぞれです。
「苦手科目がある。ダメだ。受験に失敗するかもしれない……」
大丈夫です。
受験では1つの科目の点数だけで、合否が決まるわけではありません。
特殊な入試例を除き、受験では超えなければいけない「2つの合格ライン」さえ取れていれば合格します。
いくら苦手とはいえ「0点」というのは極端すぎます。
苦手でもいいですから、最低限、超えておかなければいけない点数があります。
苦手科目は、この最低点以上が取れる勉強さえできていれば、OKです。
おおむね、この最低点はどこの大学でもかなり低くなっているはずです。
また驚くことに、学校によってはこの最低点を設けていないところもあります。
自分の目指している大学の場合も確認しておきましょう。
もちろん学校には、講師の数や教室の数に限りがあります。
その枠内に収まるよう定員が設けられ「点数のいい人から順に定員数を合格させる」という形式を取っています。
しかし、点数のいい人から順とはいえ、合格に必要な最低総合得点は、毎年、だいたいある点数で落ち着きます。
試験の種類にもよりますが、だいたい70から80パーセントあたりが合格ラインになっているはずです。
もしあなたが目指している大学が明確に決まっているなら、もっと具体的にわかるはずです。
その大学の過去10年間で、合格に必要だった「最低総合得点」を割り出してみましょう。
科目を総合してこのくらい点数を取る必要がある「総合点」が具体的に見えてくるはずです。
このように受験では「科目ごとの合格最低点」と「合格に必要な最低総合得点」の2つをクリアしていれば、合格します。
苦手科目があるからと言って、悲観する必要はありません。
苦手科目で取れない点がある分、得意科目で取っていけばいい。
たとえば、入試に必要な科目が「英国数」の3科目だったとします。
許容される最低ラインは「30点」、合格に必要な最低総合得点は「200点」とします。
数学が苦手でたった40点しか取れなくても、英語が80点、歴史80点ならいい。
許容される最低ラインを越え、最低総合得点である200点を超えています。
苦手科目は、合格最低点さえ超える程度なら、苦手なままでも合格します。
得意科目を伸ばせるだけ伸ばし、苦手科目をカバーできるようになっておきましょう。