私はHAPPY LIFESTYLEで文章を書き始めたころは「まず50冊は書くぞ」というのが当面の目標でした。
こつこつ書き続けて、実際に50冊目をついに達成した瞬間は、もちろん嬉しさがありました。
大きな目標の1つが達成できたときには、なんとも言えない充実感に浸りました。
しかし、その数日後、思いもよらない出来事が私を襲い始めました。
空虚感です。
「今までは50冊書くぞ」という目標があったからこそ、ゴールに向かって一生懸命でした。
大変な日々でしたが、やることがあるからこそ生活に活力と緊張感があふれ、充実していました。
しかし、達成できた瞬間に次の目標を見失い、空虚感に襲われました。
心にぽっかり穴があいたような状態でした。
「50冊書いたら、とりあえず大きな目標が達成できたことだし、何週間か休憩しよう」と思っていました。
しかし、その空虚感に襲われ、休めるような心理状態ではありませんでした。
1日中ぼうっとして、体がだるくて、生きがいを失った人間のようでした。
「このままではいけない!」
だらだらした生活に危機感を覚えた私は、数週間は休憩する予定でしたが、すぐまた51冊目を書き始めました。
「定年退職した人が急に老け込む」という話があります。
その理由がよくわかったような出来事でした。
自分がそういう経験をしたのでわかりますが、ゴールに向かっているうちは大丈夫です。
ゴールを達成した瞬間が危ない。
目標を失うことで、中途半端になってしまいます。
達成すれば、また新しい目標を見つけ、走り出すことが大切です。