私は会社の通勤のときに、電車に乗ります。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯は、まさに缶詰のように満員電車になります。
息苦しく押しつぶされそうで車内は、蒸し暑くて居心地は最悪です。
当然、座席に座れることはあり得ません。
新聞を開いて読むことはおろか、読書もできません。
生き地獄とは、まさにこのことです。
しかし、ここで「満員電車の中では何もできない」と考えるのはよくありません。
満員電車の中でもできることがあります。
頭の中です。
どんなに空間的に密集していても、頭で考えるスペースはあるはずです。
満員電車の中で手足が動けないときには、頭の中を動かしましょう。
たとえば、今日のスケジュールについて考えてみます。
出社後の仕事の優先順位を考えたり、やり残している仕事について進め方を考えたりなどできるはずです。
また、週末の予定を考えたり、恋人の誕生日のプレゼントを何にしようかと考えたりすることもできます。
電車の中がどんなに密集していても、頭の中だけは自由に動かせる余裕が残っています。
手足を動かす自由がないときには、頭の中を動かせばいいだけです。
そう考えると「満員電車の中だから何もできない」とは言えなくなるはずです。
また、満員電車の中はたしかに環境が悪いですが、考え方によってはユニークな環境です。
世界でも、日本ほど満員電車の激しい国はないと言われます。
日本が世界一ですから、今自分は世界でもまれな経験をしていると思えば、不思議と苦痛も快感に変わります。
あらゆる環境を前向きに捉えればいいのです。