執筆者:水口貴博

文章がうまくなる30の方法

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書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。

書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。 | 文章がうまくなる30の方法

作家に必要な能力は「書く技術」より「観察力」です。

書く技術は、教えてもらったり、真似をしたりすれば、簡単に習得できます。

上達に早い遅いの違いがあっても、時間さえあれば、何とかなるものです。

しかし、それ以上に大切なことがあります。

「観察力」です。

文章を書くためには、ネタが必要です。

ネタを見つけることができる、いわば「発見する力」が必要です。

文章を書くときには、日常的なことを書くこともあれば、非日常的なことを書くこともあります。

どちらにしても、書き手が日常生活に点在する気になる要素に気づくかどうかが、大切なのです。

私の場合は、もともと「気にしすぎ」という性格があります。

幼いころから、考えすぎてしまう性格でした。

日常のささいなことを深く考えてしまい、思い悩む性格です。

10代のころは、この性格が大嫌いでした。

いつも何かに気づいては考えてしまい、また違うところに気づいては考えます。

最後には、頭が痛くなるのです。

深く考えずに、あっけらかんと生きている人が、本当に羨ましかったものでした。

私は、この考えすぎを、どこかで吐き出したかったです。

それが「本を書く」という活動です。

私にとって、本を書くという活動は、快感です。

トイレに行った後のような、すっきりした気持ちのよさがあります。

いつも考えていることを書いているだけですから、ピアノを弾いているかのように指が動きます。

毎日考えていることを、吐き出せます。

さらに人の役に立つなら、これほど嬉しいことはありません。

私は小さいころから、作文だけは得意でした。

大好きな科目でした。

先生から作文用紙を配られると、作文用紙を手に取った瞬間に書き始めていました。

書くことが自然と思い浮かんでくるのです。

いつも考え事ばかりしていますから、少し課題を与えてもらえれば、それなりの意見が次々出てきます。

「吐き出したい」という欲求があります。

みんなが感想文を作文用紙2、3枚に対して、私だけは10枚だったときもあります。

早く書くことで、自然と書く量も増えたのでしょう。

私にとって書く技術は、後から身につけたものです。

気づく能力さえあれば、書く技術は後からでも容易に身につけることができるのです。

文章がうまくなる方法(16)
  • 「書く技術」より「観察力」を身につける。
文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。

文章がうまくなる30の方法

  1. とにかく書いてみるだけでいい。
    書いてさえしまえば、書くコツがだんだんわかってくる。
  2. うまい文章を書くために大切なことは「読みやすさ、わかりやすさ、面白さ」。
  3. まず「結論」から始めることが大切。
  4. 漢字を使いすぎると、読みにくくなってしまう。
    必要以上に漢字を使わないようにしよう。
  5. 聞いてもわかる文章が、うまい文章。
  6. 言い切る文章にしよう。
    言い切ることで、読者の心に残る。
  7. しっかりインプットさえしていれば、うまくアウトプットができるようになる。
  8. 「最高の文章」と「最低の文章」から、書くコツを学ぶ。
  9. いじりすぎた文章はきれいだけど、面白くない。
  10. 書き手のこだわりなら、文法なんて気にしなくていい。
  11. 感嘆符を使いすぎると、気持ちや強調が、半減する。
  12. 言葉は、言い切らないと、伝わらない。
  13. 元気になる文章を書くには「すればいい」という表現を使う。
  14. 説得力のある文章を書くには、自分が経験したエピソードを入れるだけでいい。
  15. 長い文章を書いては、読んでもらえなくなる。
  16. 書くときに大切なことは「書く技術」より「観察力」。
  17. 文章で一番力を入れるべきは、タイトルだ。
  18. 「一万二千三百四十五」より「12345」のほうが、読みやすい。
  19. 「箇条書き」は、これからのスピードの時代に合った書き方だ。
  20. 大きい字であるほど、読みやすい。
  21. 「その、あの」を使いすぎると、読者が混乱する。
  22. 同じ表現を使いすぎると、読者が飽きてしまう。
  23. すべてを語らないことで、すべてを語ることができる。
  24. わざと面白いところで書き終えて、読み手の興味をかき立てる。
  25. 成功談は面白い。
    失敗談はもっと面白い。
  26. 失敗から這い上がってきたエピソードに、人は感動する。
  27. クレームは、よい文章を書くための貴重な意見。
  28. 余白を大切にすると、文章の質が上がる。
    余白が、1文1文の価値を上げる。
  29. 文章力をつけるには、書くことを「習慣」にすればいい。
  30. 面白いお笑いコンビと、そうでないコンビの違いとは。

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