よい文章を書くためには、積極的に人に読んでもらい、意見を聞いてみましょう。
「日記」のような、自分だけの文章なら、自分中心に書いてもかまいません。
しかし、一般的な文章は、人に読まれるのが当たり前です。
自分がよいと思った文章でも、ほかの人から見れば、気になるところや引っかかる部分が出てくることがあります。
それを「クレーム」とも言います。
クレームは、大切にしましょう。
クレームは、ラブレターです。
クレームこそ、自分の文章を向上させるための貴重な意見なのです。
私は、自分の母から、一番たくさんクレームをいただいています。
何かと、けちをつけてきます。
「ここ、読みにくい。字の間違いが多い。ここの表現、あんた何さまだと思っているの!」と、いっぱい叱られます。
聞いている私としては、つらくてだんだん泣きそうになってしまいますが、たしかによいことを言っているのです。
案外、友人からのクレームのほうが少ないものです。
友人は「傷つけちゃいけないから、何も言わないでおこう」と思い、無難に返事をします。
「どうだった?」と聞くと「うん、よかったよ」と、無難に返事をされます。
しかし、自分の肉親は違います。
むしろ、自分の肉親からのクレームが一番激しく、一番つらく感じます。
両親も、自分の息子が情けない文章を書いては恥だと思っているのか、細かいところをいちいち指摘してきます。
しかし、やはりよいことを言ってくれているのです。
クレームは、大切にしましょう。
クレームをいただくためにも、積極的に、いろいろな人に見てもらいましょう。
性別や年齢層によって、意見も180度変わってくることもありますが、よい文章を書けるようになるためには必要なことなのです。