どうしても外せない成功のポイントを、1つ紹介させてください。
私が3年半で、本を100冊も書けた理由の1つに「最初から100点を目指さなかったから」という理由があげられます。
100点を目指さなかったから、すぐスタートを切ることができました。
自分としては、60点から80点くらいを目安に書いているつもりです。
大雑把に、大胆に、率直に素直に書いて、もし間違えば「そのとき考えればいい」という軽い考えです。
一部の人からは批判を受ける方法ですが、そうする方法が最も成長が早いのです。
単純な話ですが、私は待ちきれなかった。
もともと書くことが好きな性格であり、自分の考えていること、思っていることを表現したい「表現欲」が強い性格です。
だから早く書きたくて、ウズウズして、落ち着かずにいられなかった。
好きなことが目の前にあるのに、飛びつかないわけにはいきません。
私は、好きなことに素直に飛びついた子どもなのです。
もちろん100点に近い文章を書くのが理想です。
質の高い文章は、目指すべき目標です。
しかし、それでは勉強に多くの時間を費やすことになります。
私は、待ちきれなかった。
100点を目指して練習や勉強しているうちにおじいさんになります。
「せっかく覚えたことも、年を取れば忘れるのではないか」と不安でした。
いつ、自分が病気になり、立てなくなり、死ぬのかわからないからこそ、早く始めたかったのです。
だからさっさと書き始めました。
若いうちに体力で勝負し、元気なうちに勢いを出し、記憶力がいいうちに覚え、やる気があるうちに行動しました。
「鉄は熱いうちに打て」といいますが、まさにそのとおりです。
行動は、速いほど質も高くなります。
では、足りない勉強や技術はどう勉強したのかというと、書きながら勉強していました。
自分に足りない知識や技術は、書きながら勉強をしていました。
本を書いてアウトプットをしては、読書を通してインプットします。
得られた知識をまたアウトプットの繰り返しです。
書きながらですから「ここをもっと勉強したほうがいいな」というときには、その都度修正が可能です。
こうすればもっとよい表現になるのではないかと頭で考えたことは、実際に指を動かして書いて検証します。
「うん、これはいいぞ」と思えば、そういう表現を自分の得意技にして、特色を出します。
もし私が100点を目指す性格なら、本を100冊も書くことができなかったでしょう。
完璧主義の人には、とうていおぼつかない目標です。
楽しいこと、わくわくすることをしていたので、気づけばもう100冊というところが正直な感想です。
「そんなに書いたっけ?」と思い、書いた作品を振り返ってみると「たしかに100冊も書いている!」と、驚いているくらいです。
そんなに書いた気はしない。
遊びに夢中で、気づいたらこんなに時間が過ぎていた感覚がありますよね。
その感覚に、大変そっくりです。
好きであるゆえに、楽しく続けられ、成長でき、気づけばこんなに書けていたわけです。
今、書いている瞬間でさえ「面白い。どきどきする。楽しいことばかりしている人生でいいのかな」と思うくらいです。