「大変だ! 時間がない!」
日常生活には、時間に追われるという状況があります。
試験日まで時間がない。
締め切りまで時間がない。
納期まで時間がない。
受験や仕事など、十分に時間がなくて気持ちが焦る状況です。
できればないほうがいいなと思いますが、一概にそうとも言えません。
あえて「時間が十分にない状況」を、作るほうがいい。
案外、時間があると、なぜか結果が出せません。
余裕があれば、怠けようとするのが人間です。
まだ時間もあるし、ゆっくりやろうと気持ちが緩みます。
十分に時間があるので、準備もしっかりできるはずですが、余裕があるために油断してしまいます。
しかし、時間がなければ一転します。
余裕がないから怠けることもなくなります。
それどころか時間が限られているため、目的達成のために、すさまじい集中力を発揮できるようになります。
タイムプレッシャーは、使い方しだいです。
自分を活性化させるために使いましょう。
上手にタイムプレッシャーを活用すれば、本来以上の自分を発揮できるスパイスになります。
たとえば、資格取得のための勉強をするときです。
勉強をしてから、試験日を決めるのではありません。
時間が十分にあるので、なかなか勉強に集中できないはずです。
油断をしてしまい、おそらく試験は失敗することでしょう。
試験日を決めてから、勉強を始めるのがいい。
学力が十分にない状態でもかまいません。
いきなり、試験に申し込んでしまいます。
試験日が具体的になることで「時間がない!」と気持ちが焦り、サボらず一生懸命に勉強するようになります。
追い込まれたとき、人間はすさまじい集中力を発揮します。
無駄を省くようになり、勉強に集中できるようになるに違いありません。
余裕のない状況がマイナスどころか、むしろプラスに働きます。
学力の高い人は、こうしたタイムプレッシャーをうまく活用して、勉強を効率化させているのです。