「他人からの期待」というプレッシャーは、難しい問題です。
あなたのことを応援しているからこそ期待され、応援されます。
嬉しいことです。
感謝すべきです。
しかし、難しいのはこれからです。
他人からの期待に、見事応えることができたとします。
するとどうなるのかというと「すごい。さすがだ。今後の成長をさらに期待しよう」と、期待がより大きくなります。
ファンも増えることでしょう。
期待に応えれば応えるほど、さらに期待されるようになり、プレッシャーが大きくなります。
その期待に一つ一つ丁寧に応えるのは、たしかに立派な姿です。
しかし、いずれ限界がきます。
自分は1人であることに対して、他人は大勢だからです。
他人からの期待が強くなり、また応援してくれる人が多くなるほど期待も大きくなるため、押しつぶされそうになります。
受験が難しく感じる原因の1つは、親や先生からの大きな期待です。
親や先生からの期待が大きい分、勉強以外のプレッシャーに悩まされます。
悪気があって期待しているのではないため「やめてくれ」と言いづらくなります。
そうした悩みは、勉強ができる人ほど大きいです。
成績が優秀な人ほど、多くの人から大きく期待され、勉強以外で苦しむことになります。
そういうときにはどうすればいいのかというと、期待に感謝しつつも気にしないことです。
期待に応えるのは素晴らしいですが「必ず期待に応えよう」という絶対主義はやめてしまいます。
期待は、空気だと考えてみましょう。
あっても、見えないように考えることです。
あまり考えすぎず、気にしないようにします。
体の力が抜けて、本来の個性の力が発揮できるようになるでしょう。
他人からの期待は、空気のように感謝しつつも、気にしすぎないようにするのです。