わかったふりをする人がいます。
特に、マナーが悪い中年男性は「わかったふり」を多用します。
「わかった、わかった」
「それなら聞いたことがある」
「それは知っている」
話を途中で遮って、最後まで聞きません。
たとえ、話が十分に理解ができなくても、聞き返すとばかだと思われるので、わかったふりをしてその場をしのぎます。
もちろんその気持ちはわかります。
「聞くのが面倒」
「ばかだと思われたくない」
「聞き直すと、相手の気分を害するのではないか」
人間なら、世間体を気にする気持ちも出てきます。
しかし、どれだけ素直になって聞き直せるかが勝負です。
わかったふりをする癖がついていると、物覚えが悪くなり、自分が損をします。
中途半端な理解で、本当はわかっていないからです。
中途半端な理解では、覚えたつもりでもすぐ忘れます。
わかったふりが習慣になってしまうと、物事を深く理解して覚えようという姿勢がなくなるので、物覚えが悪くなります。
ばかだと思われ、恥ずかしくても聞き直すという姿勢は、すべての年齢層にとって大切です。
わかったふりはせず、恥ずかしくても恥を覚悟で聞いたほうが、自分のためになるのです。