私は、バイキング(ビュッフェ)形式が大好きです。
種類が豊富であり、好きなときに好きなメニューが選べます。
自分の好きなように盛り付けが楽しめ、お値段も手頃ですから、嬉しいかぎりです。
そんなバイキング(ビュッフェ)形式で、ときどきこんな光景を見かけます。
1つの皿に、4種類も5種類も山盛りで盛り付けている人です。
私は驚いてしまいます。
「何とかして元を取ってやろう」という下心が丸見え、丸出しだからです。
心の中が皿の上の状態から、よくわかります。
こういう人は、食事を楽しもうという気持ちより、お金を払った分の元を取ることで頭がいっぱいなのです。
お料理の味が損なわれるだけでなく、下品な行為が恥さらしになっています。
意外なマナーですが、1つの皿に山盛りでたくさんとるのもマナー違反です。
本来、バイキングは1つの皿に1つのお料理が基本です。
多くても2種類までです。
それ以上盛り付けるのがどうしていけないのか、おわかりでしょうか。
お料理の味が混ざり合ってしまい、せっかくのおいしさが損なわれてしまうからです。
1つの皿の大きさには、限りがあります。
「元を取らなければ」という気持ちが大きいと、小さな皿の上に4種類も5種類も盛り付けてしまい、山盛りになります。
しかし、たくさんの種類を盛り付けるほど、味が混ざってしまい、おいしくなくなってしまいます。
そういう人に限って「ここのバイキングはあまりよくない」という不満を漏らしています。
自分がそうさせているだけです。
たくさんのお料理を混ぜれば、おいしくなくなるのは当然です。
バイキングでは「1つの皿に1つのお料理」が基本です。
ほかのお料理を楽しみたいときには、別の皿が用意されていますから、そちらに盛り付ければいい。
それはマナー違反ではありません。
そのために、たくさんの皿があらかじめ用意されています。
何度も足を運び、いろいろな味を楽しむのがバイキングのいいところです。
「バイキングでは何度も取りに行くのが面倒」という人もいますが、本来は「何度も取りに行くのが楽しい」のです。
別にお料理が逃げるわけではないのですから、落ち着いてお料理を1つずつ楽しめば、それで元を取っていることになるのです。