上司と部下の大勢で食事に行ったときには、上司から食事をおごってもらえることがあります。
いつもは厳しくしているが、たまにはかわいい部下のためにおごってやろうと思います。
おごってもらえた側は、お礼を言います。
「ごちそうさまでした」
「ありがとうございました」
せっかくおごってもらえたのですから、当然お礼を言いますよね。
しかし、ある条件のとき、お礼を言い忘れやすいシチュエーションがあります。
部下が大勢の場合です。
部下がたくさんいると、上司からおごってもらえた感動や感謝が薄くなりがちです。
「みんながおごってもらい、自分もその1人」という印象になるからです。
上司と自分の一対一で食事に行ったときには、おごってもらえたときの感謝も大きいですから、お礼を忘れることはありません。
しかし、上司と部下が1対10の場合は、おごってもらえたときの感動や感謝も10分の1になってしまいがちです。
人数分だけ分散され、感動や感謝が薄くなってしまいそうになります。
そうしたとき、こう思ってしまうのです。
「ほかの誰かがお礼を言ってくれるだろう」
「自分が言わなくてもいいだろう」
つい、のんきに考えてしまいがちです。
上司から見れば、部下が多いほどおごった金銭的ダメージは大きいですから、お礼は言ってもらいたい気持ちも大きくなります。
しかし、実際は、おごる相手が多くなればなるほど、部下はお礼を忘れがちになるというギャップがあります。
まず、こうした状況になりやすいことを注意しておきましょう。
「ごちそうさまでした」
上司からおごってもらったときには、どんな状況であろうと、必ずお礼を伝えるようにします。
人数は関係なく、おごってもらえたことにはきちんと感謝を伝えるようにするのです。