執筆者:水口貴博

ビジネスパーソンのための30の食事マナー

16

忘れる人が多い、おごってもらったときのお礼。

忘れる人が多い、おごってもらったときのお礼。 | ビジネスパーソンのための30の食事マナー

上司と部下の大勢で食事に行ったときには、上司から食事をおごってもらえることがあります。

いつもは厳しくしているが、たまにはかわいい部下のためにおごってやろうと思います。

おごってもらえた側は、お礼を言います。

「ごちそうさまでした」

「ありがとうございました」

せっかくおごってもらえたのですから、当然お礼を言いますよね。

しかし、ある条件のとき、お礼を言い忘れやすいシチュエーションがあります。

部下が大勢の場合です。

部下がたくさんいると、上司からおごってもらえた感動や感謝が薄くなりがちです。

「みんながおごってもらい、自分もその1人」という印象になるからです。

上司と自分の一対一で食事に行ったときには、おごってもらえたときの感謝も大きいですから、お礼を忘れることはありません。

しかし、上司と部下が1対10の場合は、おごってもらえたときの感動や感謝も10分の1になってしまいがちです。

人数分だけ分散され、感動や感謝が薄くなってしまいそうになります。

そうしたとき、こう思ってしまうのです。

「ほかの誰かがお礼を言ってくれるだろう」

「自分が言わなくてもいいだろう」

つい、のんきに考えてしまいがちです。

上司から見れば、部下が多いほどおごった金銭的ダメージは大きいですから、お礼は言ってもらいたい気持ちも大きくなります。

しかし、実際は、おごる相手が多くなればなるほど、部下はお礼を忘れがちになるというギャップがあります。

まず、こうした状況になりやすいことを注意しておきましょう。

「ごちそうさまでした」

上司からおごってもらったときには、どんな状況であろうと、必ずお礼を伝えるようにします。

人数は関係なく、おごってもらえたことにはきちんと感謝を伝えるようにするのです。

ビジネスパーソンのための食事マナー(16)
  • おごってもらったときには、人数が多くても、お礼を忘れないようにする。
おしぼりで、顔を拭いていませんか。

ビジネスパーソンのための30の食事マナー

  1. テーブルの上に荷物を置かない。
  2. 食事の際は、音を立てないこと。
  3. 乾杯のときに、グラスをかちんと合わせてはいけない。
  4. 飲み終わったお吸い物の蓋は、元どおりに閉めておくこと。
  5. 食べかけたものを、皿に戻してはいけない。
  6. 無礼講だとはいえ、本当に無礼になってはいけない。
  7. 食事中のタバコは、マナー違反。
  8. 食事中に会話をしてもいいが、口に食べ物を入れたままは厳禁。
  9. 飲みに行っても、翌日の仕事に支障を来さないこと。
  10. 乾杯のときには、お酒が飲めなくても口だけはつける。
  11. 勢いに乗っても、酔いつぶれてはいけない。
  12. 洋食では「食事中」「食事が終わりました」というサインがある。
  13. レストランで店員を呼ぶとき、大声を出さない。
  14. 食事中に携帯電話を触らない。
  15. 内輪にしかわからない話題は、控えよう。
  16. 忘れる人が多い、おごってもらったときのお礼。
  17. おしぼりで、顔を拭いていませんか。
  18. ウエイター、ウエイトレスを「お兄ちゃん、お姉ちゃん」と呼ぶ人は、品位を疑われる。
  19. 仕事で喫茶店へ行く場合は、周りに合わせて注文すること。
  20. 食事の場は、上司に仕事力をアピールするチャンス。
  21. 食事のスピードは、相手に合わせること。
  22. 上司からの飲みの誘いは「仕事の延長」である。
  23. 内部の機密情報を、外で口にしてはいけない。
  24. テーブルの上より下に、本性が現れる。
  25. おごってもらったら、お礼を伝えるチャンスは3回ある。
  26. 基本的に、出てきた料理は残さないこと。
  27. 立食パーティーでは、椅子を独り占めしないこと。
  28. 立食パーティーでは、決まりきった仲間で固まらない。
  29. バイキング(ビュッフェ)形式では、料理の前で立ち止まり続けないこと。
  30. バイキング(ビュッフェ)形式では、皿に何種類も盛り付けしないこと。

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