自信をつけるためには、まず最悪から経験することが大切です。
一度地獄を経験すると、ほかが天国に見えてきます。
昔の地獄と比べれば、今の状態は大したことがないと思えてくるのです。
私の留学時代、最初の地獄は、ホストファミリーとの関係でした。
初めてのアメリカ生活は、まずアメリカの家族と始めると、いろいろ助けてくれるだろうから楽だろうと思っていました。
そもそもこれが甘かったのです。
言葉もアメリカの文化もレディーファーストもわからない状態の中、アメリカの家族の中に飛び込むのは、大きなストレスでした。
毎日どう接していいのか、どう話せばいいのか、どうやればいいのかわからないことが多いだけに、学ぶことが多かったのです。
しかし、そのおかげで、最初のホストファミリーとの1カ月で、私は大きな自信をつけることができました。
その後、友人との同居や、一人暮らしなども経験しましたが、そのときの苦しさに比べれば大したことはありません。
最初にひどい目に遭うことで、一気に免疫がつきます。
そうすることで、その後につらいことがあっても耐えられるだけの精神的な強さが身につくのです。
それが「自信」です。
自信をつけるには、まず最悪から始めると大変ですが、その代わり強くなれるのです。