落ち込みやすい人には、ある共通点があります。
「自分だけに注意を向けていること」です。
自分にしか注意を向けていませんから、自分のことしか考えていません。
落ち込む人は、自分のことを深刻に考えすぎです。
他人が、それほど思ってもいないことを、大げさに考えています。
自分に注意が向けば向くほど、自分はおかしく見えてき始めます。
こんな経験はありませんか。
「今の私はどう映っているのだろう」
「私はかわいく見られているかな」
「自分の顔のこんなところに、ほくろがある」
「このほくろのせいで、おかしな顔に見えているかもしれない」
「ほかの人は、どう思っているのかな」
「どうしよう。どうすればいいだろうか」
口には出していいませんが、頭の中で念仏のように何度も考えて、妄想を膨らませています。
あげくには、疲れ果てて、落ち込んでしまうというパターンです。
注意が自分に向きすぎているためです。
自分との距離が近すぎて、間近で見ています。
美しい花も間近で見ると、ちょっと怖く見えてしまうように、自分もあまりに間近で見ていると、ちょっと恐ろしく怖く見えます。
適度な距離感が大切なのです。
もっと自分を見たいからとはいえ間近で見ていると、逆に本質を見失います。
適度な距離を置いて、客観的に見るくらいでいいのです。