韓国のことわざに、お金に関するこんな言葉があります。
「箸が1膳の間にお金を貯めろ」
箸が1膳ということは、つまりまだ結婚をしていない状態のことです。
独り者が生活するときには、箸は1膳です。
この箸が1膳の独り身のときこそ、お金を貯めるチャンスですよという意味です。
結婚をすれば、夫と妻とで生活のために、お金を共有しなくてはならなくなります。
子どもが生まれれば育児のためにお金が必要になり、小学中学にもなれば今度は塾や習い事などの教育費が必要です。
保険にも、もちろんお金がかかることでしょう。
食費も増え、衣類にお金もかかり、家賃にお金もかかるようになります。
面倒を見なければいけないことが増え、悩みは増え、ストレスも増えます。
減るのは、お金ばかり。
箸が2膳、3膳、4膳と増えていくほど出費が増えて、自分が自由に使えるお金が減っていきます。
独り身は、自由にお金が使え、またお金を貯めるチャンスなのです。
自分で稼いだお金はすべて自分に使うことができ、独り身ほど節約できる時期もありません。
出費をしなければならないイベントが、これほど少ないときはない。
いずれ結婚すれば、お金を使わざるを得ないことばかりが続きます。
独り身といえば、寂しいイメージを持っている人が多いのですが、自分のために自由に使える最後のチャンスなのです。