お金の値段は、世間が決めています。
100円という値段は、社会が決めています。
100円で物をどのくらい購入することができるのかは、世間が決めることですから、状況に応じて変動します。
しかし、物の価値は、世間が決めることはできません。
自分が決めることなのです。
自分の価値観は、世間の風など関係ありません。
必要性の強弱によって、価値が決まります。
1,500円の本が、1冊あります。
この値段は、世間が決め、社会が決めています。
しかし、私にとって1,500円という値段は、安すぎると感じます。
「1,500円以上の価値」を感じるからです。
著者の体験、学びが詰まった本は、大変な高価値のある商品です。
私の代わりに失敗をして得た学びを、わかりやすく説明してくれています。
価値の塊にしか考えられません。
しかし、その一方、1,500円を高いという人もいます。
本に興味がなく、まったく読まない人は、1,500円を高いといいます。
値段は変わりませんが、価値は人によって変わるのです。
値段が高いから価値があると思うのは、世間に流されている証拠です。
値段は、そのときの需要と供給の関係から、決まるだけです。
少なくて珍しいと高い値段が付いてしまい、十分に供給されていると安い値段が付いてしまいます。
値段は、不安定です。
価格は、そのときの変動相場です。
高い値がつけられているブランド品が、自分にとって価値があるかは、別問題です。
値段を基準に価値を決めていると、自分の価値観とずれが生じてしまい、自分らしくなくなってしまうのです。
自分の価値観から商品を選び、購入することです。
値段を基準に商品の善しあしを決めてはいけません。
「あなたにとっての善しあし」で決めるのです。
それが、ブランド品ではなくてもかまいません。
「これはいいぞ」「これが欲しい」という自分の価値観を中心に商品を選びましょう。