私は今でこそ「自分は書くことが好きだ」という自覚がありますが、これに気づいたのは23歳のころでした。
友人から褒められたことがきっかけです。
そのときまでは「書くのはなんとなく得意だな」とくらいにしか考えていませんでした。
たしかに昔を振り返ると、作文に関しては変わった思い出がたくさんあります。
小学生のころは、国語の授業は嫌いでしたが、作文のときだけは不思議と楽しく書けていました。
夏休みの宿題では、作文だけはいつも楽しく書いていました。
中学生のころには、いつも作文を書くのがクラスで一番早くて友人にはよく驚かれていました。
ある日、授業のはじめに環境に関するビデオを見せられて、そのテーマについて感じたことを作文に書くという内容です。
私は一瞬で書き上げて、友人に驚かれたことがあります。
作文だけでなく、詩も書いていたという恥ずかしい思い出もあります。
昔から、人生や生きることについて、よく考えていました。
詩を書いていた時期もあります。
また漢字が好きで、特に大きな意味があるわけではありませんが、たくさんの漢字を紙に書いては楽しんでいました。
過去を振り返ると「そういえば昔から書くことが好きだったなあ」と、ようやく今になって気づくくらいなのです。
今、初めて好きなことをしているのではありません。
実は昔からしていたのです。
過去を振り返れば自分のやりたいことの手がかりは、すでにあったのでした。
あなたは、いかがですか。
ちょっと昔を振り返ってみましょう。
幼稚園のころ、小学生のころ、中学生のころ、高校生のころ。
物心のつかない幼いころの自分は、まだ世間を知らないため、思うがままに行動していた時期です。
人間的で、素直で、正直に自分を表現した時期。
このくらいの年齢には、体裁、プライド、偏見、見栄などを気にせず、素直に自分のやりたいことをどこかでやっているものです。
自分のやりたいことは、過去を振り返ると、どこかに手がかりがあります。