「やりたいこと」と聞くと、得意なことを想像する人が多いようです。
「上手にできること」「うまくできること」が、その人のやりたいことと同じと思っていませんか。
やりたいことは、その人の得意なことである必要はありません。
上手にできなくてもいい。
下手でもいい。
失敗してもいい。
純粋に、あなたが一番やりたいことに素直に挑戦すればいいのです。
本を書きたい人がいる。
しかし、自分はうまく文章が書けない。
だから諦める。
これが作家を諦めるほとんどのパターンです。
本人は「書きたい!」という素直な気持ちがあります。
しかし、上手に文章が書けず、気の利いた表現が思い浮かばないから「自分には向いていない」とすぐさじを投げてしまいます。
本当に作家になりたい気持ちがあるなら、その気持ちを貫くことです。
うまくできなくても、上手にできなくても、失敗してもいいから、挑戦すればいい。
それを10年も続ければ、必ずプロになれます。
誰しも1つのことに絞って、同じことを継続すれば、必ず大きく成長します。
もちろん伸びの早さは人それぞれです。
適正や自分の特質に合っているかという性格上の問題のため、成長の伸びには多少の違いがあります。
しかし、他人と自分とを比べる必要はないのです。
人には人のペースや方法があり、自分には自分のペースや方法があります。
自分を主人公にしましょう。
「これがやりたい!」ことがせっかく見つかっているのに「うまくできないから」という理由だけで諦めてしまう人が多い。
私も執筆として仕事をしていますが、今でも「私はなぜこんな文章しか書けないのだろう」と思うことはよくあります。
毎日のように考えていること。
もっと繊細で、素晴らしい表現ができる作家は、山ほど大勢います。
しかし、やはり執筆は私がやりたいことです。
どうしても捨てられない。
ずっと続けているわけです。
自分の気持ちを第一に、貫いています。
私は、文章がヘタと言われてもいいと思っています。
クレームも今まで何度もいただいたことがあり、そのたびに気持ちがふさいだものですが、それでも書きたいからこそ続けています。
自分としては今、好きなことを思う存分できている時点で、十分に幸せです。
だんだん慣れ、そうして気づけばたくさんの作品を書いているという状態です。
たくさん書いているからこそ慣れて、ゆっくりではありますが上達しています。