好かれるだけが道ではありません。
嫌われることも、時には正しい道となります。
先輩からの誘いだからと仕方なく受け、やはり後から悔やんでしまいます。
抜けようにも後からは抜け出しにくく、だらだら時間とお金が無駄に飛んでいきます。
「やっぱり嫌だ。抜けてしまおう!」
先輩からの誘いを断ったり、一度入会したことを思い切って断ってしまおうと決断したりします。
当然のことながら、先輩からは嫌な顔をされ、嫌われることになるでしょう。
しかし、時には、正しい道のときもあるのです。
学生時代の貴重な時期は、特にそれがポイントになることもあります。
私は高校1年のときに体操部をやめるという決断をしたことがあります。
早くから大学受験に向けての勉強を本格的にしたくて、そのために体操部をやめようと思ったのです。
部活動に励むと、それだけ時間もかかります。
特に夜遅くまで学校に残って練習をする部活をしていたため、その時間は大きな損失となりました。
体操で大学へ進学できればよかったのですが、できそうもないとわかりました。
それからは「運動」ではなく「勉強」で大学に進学しようと決意しました。
突然やめることになったため、当然先生や先輩からも引き止められました。
それでもすでに決意は固まっていたため、振り切りました。
先生や先輩にしてみれば、困った後輩だと思ったことでしょう。
嫌われていたかもしれません。
しかし、後になって考えると、そのときの決断は間違っていなかったことに気づきます。
流れに身を任せて、いつまでもだらだら部活をしていれば、勉強をする時間が取れず、共倒れになっていたことでしょう。
嫌われることが、正しい道のときもあります。
先輩や先生たちの言葉が、必ずしも正しいわけではなく、自分の道は自分にしかわからないことなのです。