「足を止めない」ということも、勧誘や誘いを避けるための重要なポイントです。
簡単ですから、すぐできます。
街を歩いていて、目の前になにやらアンケート用紙を持って「少しお時間、よろしいですか」と話しかけてくる人がいます。
最近では悪質な勧誘も増え、勧誘とわからないような話し方で勧誘する手口が巧妙になっています。
こうした手の勧誘は、決まって「少し」では終わりません。
「少しだけお時間を」と言っておきながら話を引っ張られてしまい、長々と話をされてしまいます。
ついには、頼んでもいない話を次から次へとされます。
いつの間にやら商品の購入に話が飛んでいたり、ほかの部屋に連れて行かれて気づけば入会の手続きとなっていたりします。
なかば強制的と思われるケースもあるようです。
私の友人は「アンケートにお答えいただいた方に、お菓子をプレゼントします」という言葉に騙され連れて行かれました。
長い話に付き合わされ、一緒にいた私はずっと友人のアンケートが終わるまで椅子に座って待っていました。
内心「自分は断っておいてよかった」と思いました。
「ちょっとだけお時間を」と言いながら、20分以上も時間をとられてしまい、最後にちょっとしたお菓子をもらいました。
ここで書類に記入された個人情報は、どこへ行くのやら。
そもそもこういうことに引っかかる原因は、話しかけられたときに足を止めてしまうことがいけないのです。
足を止めた時点で「あなたの話に興味があります。話を聞かせてください」と言っているようなものです。
足を止めたとたん、相手の一方的な話に押されます。
話しかけられても、足を止めなければいいのです。
どんなに口下手でしゃべりに自信がなくても、足を止めないくらいなら誰でもできます。
足を止めないで通りすぎてしまうことは、効果的な断り方なのです。