料理にぶつぶつ文句を言う人がいます。
「まずい」
「おいしくない」
「盛り付けが変」
「味が薄い」
「食感が悪い」
口に合わないと、文句を言うのも仕方ないように思われます。
正直な意見かもしれませんが、ここは注意したいところです。
料理に文句ばかり言っていると、もっと大変なことになります。
おいしい料理にまで文句を言うようになるのです。
おいしい料理なら文句を言わないと思うかもしれません。
いいえ、違います。
信じられないことに、おいしい料理でも文句を言うのです。
「おいしいけど、量が少ない」
「おいしいけど、値段が高い」
「おいしいけど、盛り付けが悪い」
「おいしいけど、カロリーが高い」
「おいしいけど、冷めたらまずくなる」
「おいしいけど、これくらい誰でも作れる」
「おいしいけど、だんだん飽きてきた」
余計な一言を言うのです。
せっかくのおいしい料理も、余計な一言で台無しです。
作ってくれた人をがっかりさせます。
一緒に食事をする同席者がいれば、残念な気持ちにさせてしまうでしょう。
癖は怖い。
悪気がなくても、無意識に粗探しをします。
文句を言う癖があると、良しあしに関係なく、何でもかんでも文句を言う人間になるのです。
たとえ良いものであっても、文句を言うようになります。
だから、日頃から文句を言わないことです。
文句は禁句です。
料理が気に入らないときは、表現を工夫しましょう。
苦手な味なら「変わった味ですね」「面白い味ですね」といった表現が便利に使えます。
料理の量が多くて、食べきれなければ「十分いただきました」と言いましょう。
食事を終えたら、手を合わせて「ごちそうさまでした」の一言で締めくくることも忘れません。
願わくは、ポジティブな発言を心がけたい。
おいしくない料理であっても、何から何まで悪いわけではないでしょう。
料理が口に合わなくても、盛り付けが美しいかもしれません。
旬の食材が使われているかもしれません。
味わいのある器が使われているかもしれません。
じっくり探せば、良いところが見つかります。
1つでも良いところが見つかればいいのです。
「きれいな盛り付けですね」「旬の食材が目を引きますね」「味わいのある器ですね」と称賛できます。
文句を言うのが癖になるなら、褒めることも癖になります。
褒めるのが癖になれば、自分も周りも笑顔にできるのです。