行儀の悪い癖は、無意識に出ることがあります。
注意したい1つが「足を使ってしまう癖」です。
手を使うべきところで、足を使ってしまうことはありませんか。
こうした癖に心当たりがあれば要注意です。
かがんだり手を使ったりするのがおっくうなときがあるもの。
そんなとき、つい足を使いがちです。
足を使えば、わざわざ腰を曲げてかがむ必要がないので楽です。
手より足を使ったほうが、手間がかからず、スピーディーにできることが多いもの。
周りに見ている人がいないと、なおさら気持ちも緩みがちです。
そのため日頃からつい足を使うことが増え、いつの間にか癖になっていることがあります。
しかし、いくら楽とはいえ、違和感を覚えるところです。
手を使うべきところで足を使うのは、行儀が良いと言いがたいことです。
自分にとって楽であっても、人が見たとき、品のない印象を受けるでしょう。
知らず知らずのうちに自分の品格を下げてしまうのです。
手を使うべきところは、きちんと手を使いましょう。
床にあるものを拾うときは、きちんとかがんで手を使います。
半開きのドアを閉めるときは、きちんと手を使います。
扇風機のスイッチを押すときも、きちんとかがんで手で操作します。
かがむ必要があって少しおっくうかもしれませんが、ここはきちんとしたい瞬間です。
足を使いたい衝動に駆られても、ぐっと抑え、手を使うべきところは、きちんと手を使いたい。
難しいことではありません。
当たり前のことを当たり前にするだけです。
癖になっているなら、今すぐ直しましょう。
癖を直すためには、意識的な行動で上書きすることが必要です。
意識する必要はありますが、大変なのは最初だけです。
何度も繰り返しているうちに、だんだん体になじんで新しい癖が身につきます。
人前だけ心がけるのではありません。
誰も見ていなくても心がけるようにしたい。
手を使うべきところは、きちんと手を使うのが正しいのです。