時間がないという人にありがちなのは、誤った優先順位です。
良かれと思って重要なタスクから取り組んだ結果「時間がない」と焦る状況になることがあります。
たとえば、ToDoリストの作成で優先順位を考える際、重要度の高い順に取り組もうとします。
重要なものから取り組むのは当たり前のことに思えますが、必ずしも正しいとは限りません。
最初に重要なタスクに手をつけると、完了までに長い時間がかかることがあります。
3時間かかるかもしれないし、6時間かかるかもしれない。
半日かかるかもしれないし、もっと時間がかかるかもしれない
完了できるまでに時間が読めないケースもあるでしょう。
大きなタスクや複雑なタスクは、完了までに時間がかかります。
大きなタスクから取りかかったせいで、そこで多くの時間を消費してしまい、後のタスクがつかえます。
結果として「時間がない」という窮状を作り出してしまうのです。
試験の際にも同じことがいえます。
試験では、小問と大問があります。
最初に大問から取りかかると、思いのほか大きく時間を使ってしまい、慌てながら小問を解くケースが少なくありません。
強いタイムプレッシャーがかかっていると、集中力や思考力に悪影響を及ぼします。
簡単な問題で凡ミスをやらかしてしまい、泣きを見ることになるのです。
試験では、すぐ解ける小問から片付けるのが得策です。
すぐ解ける問題から解いていくことで達成感が得られ、調子も上がります。
余った時間で大問に取りかかるほうが落ち着いて解いていけるので、集中しやすくなり、正答率も上がるのです。
重要度の高いものから取り組むのが正しいとは限りません。
重要度は低くても、最初に小さなタスクを片付け、残り時間で大きなタスクに取り組んだほうが良いことがあります。
残り時間をたっぷり使えるので、精神衛生が良くなり、落ち着いて取り組めます。
もちろん時間のかかるタスクでも緊急のものであれば、最初に取り組む必要はありますが、そうでなければ自分のペースでOKです。
緊急でないなら、あえて後回しにして、最初は小さなタスクから取り組むほうが時間を上手に使えます。