視野を広げるためには、異なる立場を経験することが有効です。
自分の立場だけでは、なかなか視野は広がりません。
実際に相手の立場を経験してみることで、新しい気づきや発見に恵まれ、視野が広がります。
たとえば、職場であれば、ほかの同僚の仕事を受け持ってみます。
一部、もしくは全部を手伝ってみましょう。
状況が許すなら、互いの仕事を交換してみるのもアイデアです。
同僚の仕事のやりがい・楽しさ・難しさを理解できるようになるでしょう。
お互いをリスペクトできるようになり、職場の人間関係がよくなることにつながります。
あなたが既婚者で夫の立場であれば、妻の仕事をしてみます。
掃除、炊事、洗濯などなど。
相手の立場を経験してみることで、仕事の大変さや置かれた状況をよく理解できるでしょう。
妻に対する見方も接し方も変わります。
今まで以上に感謝の言葉が必要であることを身に染みて感じるはずです。
これもチャレンジの一環です。
好きなことでも得意分野でもないため、もたもたするかもしれませんが、そうであっても、一度は経験してみる価値があります。
もちろん相手の立場になるとはいえ、簡単にできないことも多いでしょう。
相手の立場を100パーセント実現できなくても、できる範囲で経験してみることならできるはずです。
見るのとやるのとでは、まったく違います。
実際に相手の立場になってみると、今まで見えなかったことが見えてくるようになります。
捉え方が変わったり相手の気持ちを理解できるようになったりするでしょう。
その人なりの相手の努力や苦労が身に染みることで理解が深まり、広い視野に貢献します。
娯楽施設では、体験できるプログラムやアクティビティーを見かけることがあるのではないでしょうか。
チャンスがあれば、ぜひ利用させていただきましょう。
感触や手応えを楽しむだけでいい。
「恥ずかしい」「面倒くさい」「興味がない」と思わず、視野を広げる一環として取り組んでみることが大切です。
体験した後は「なるほど」と思える何かが得られているはずです。
物理的に立場を経験できないときは、たっぷり想像力を働かせてください。
その立場になったときの見え方や感じ方を、なるべく具体的にイメージしてみるのです。
「こんなふうに見えているのではないか」
「こんなふうに感じているのではないか」
「こんな苦労があるのではないだろうか」
想像力にはお金がかかりません。
どしどし想像力を働かせてみてください。
想像だけですべてを理解するのは困難ですが、最大限に想像力を働かせれば、ある程度の理解は可能になるでしょう。
「相手を理解したい」という気持ちがあれば、見えない世界が見えてくるようになるのです。