視野を広げるためには「多面的に見る習慣」をつけましょう。
私たちは、気づかないうちに1つの面だけ見ていることがあります。
良いところだけ切り取って見ることもあれば、逆に悪いところだけ切り取って見ることもあります。
ぱっと見たときやさらりと聞いたときの印象ですべてを決めることがあるもの。
しかし、一面だけ見ていると、視野が限られます。
気づかないうちに、それがすべてだと思い込んでしまう。
物事にはさまざまな側面があり、見る角度によって見え方が変わります。
一面しか見ていないと、そこに潜むリスクを見落とす可能性が高くなります。
正しい判断をすることが難しくなり、落とし穴に落ちてしまうのです。
そこで大切なのは「多面的な見方」です。
表には裏があるように、メリットがあればデメリットもあります。
何か判断する際、一面的な見方をするのではなく、できるだけ多面的な見方をするようにしてください。
メリットやプラス面だけ見るのではなく、デメリットやマイナス面も見ます。
逆もまたしかりです。
ぱっと一面だけ見て決めるのではなく、いろいろな角度から見る習慣をつけてください。
たとえば、買い物の際、金額だけ見るのではありません。
機能性・安全性・デザイン性など、さまざまな角度から見ていくことが大切です。
価格は安くても、壊れやすかったり機能が限定されていたりデザイン性が低かったりするかもしれません。
多面的な見方をすれば、賢い買い物につながります。
転職をする状況があるとします。
メリットだけで考えるのは要注意です。
給与だけを見るのではなく、通勤・業務内容・福利厚生など、さまざまな面を見ていくことが大切です。
給与面は良くても、通勤が大変だったり心身の負担が大きい仕事だったりするかもしません。
多面的な見方をすれば、転職の成功につながります。
人間関係においても同様です。
人と接するときは、相手の悪いところだけ見るのではなく、良いところも見ます。
運動神経は鈍くても、勉強ができるかもしれません。
コミュニケーション能力がたけていたり、歌が抜群にうまかったりするかもしれません。
どんな人にも、必ず良いところがあります。
いろいろなところに着目すれば、どんな人も「魅力的」「素晴らしい」と言えるでしょう。
結果として人付き合いの向上にもつながります。
できるかぎりさまざまな角度から見るようにしてください。
視点の数が多くなればなるほど、さまざまなことに考えが及んでいき、それだけ視野も広がります。
日頃から多面的に見る習慣をつけておくと、おのずと視野を広げて考えることができるようになります。
一面だけに惑わされることがなくなり、総合的な判断が下せるようになります。
正しい判断や決断ができるようになり、賢い生き方が手に入るのです。