「親にしつけられていないのでわからない」と言う人がいます。
親からしつけられていないと、社会常識や礼儀作法に弱くなります。
あるとき赤恥をかくことになるでしょう。
「こんな自分になったのは親がしつけをサボっていたせいだ」とぼやきたくなるかもしれません。
しかし、親も完璧な人間ではありません。
親は立派な人間で完璧な人間のように見えますが、そう見えるだけです。
それは親が悪いわけではありません。
親も1人の人間です。
しつけのプロでもなければ、聖人君子でもありません。
人間ですから、親でもできていないところはたくさんあります。
そもそも世の中に完璧な人間は1人もおらず、親もその1人です。
しつけに悩んだり子育てが思いどおりにいかなかったりするのは日常茶飯事です。
それは仕方ないことです。
何でも親に責任を押し付けないことです。
「親にしつけられていないので、できない、知らない、わからない」と、親を批判しないことです。
親にとっても初めての子育てで、しつけをするのも初めてです。
親も親なりに一生懸命です。
どうしていいのかわからないこともたくさんあるのは当然であり、失敗したり間違えたりすることは普通にあることです。
衣食住を与えられ、普通に育ててもらえれば、御の字です。
いつまでも受け身で親のしつけを待つのではありません。
自分のしつけは、自分でするのです。
成人したら、もう立派な大人です。
親のしつけに文句を言う暇があれば、自分で自分をしつけましょう。
親にしつけられていないことはたくさんあるかもしれませんが、幸い手遅れではありません。
大人や社会人になってからでも間に合います。
自分から学んでいけばいいのです。
マナーの書籍を読んだり社会経験を積んだりなど、自ら進んで身につけていきましょう。
現在では動画コンテンツも豊富にあるので、学びに困ることはありません。
自分をしつけてくれる最高の先生は、自分なのです。