アイデアを出そうと、頭をひねる。
ひねって、ひねって、ひねりまくる。
アイデアを出す作業は、想像力と発想力が求められます。
アイデアは単純作業とは違って、進捗と時間が正比例するものではありません。
考えてすぐアイデアが出るとは限らない。
アイデアは、出るときは出ますが、出ないときは出ません。
1時間に10個アイデアが出ることもあれば、1時間に1個しかアイデアが出ないこともあり、仕事に波があります。
残念なことに「1時間考えたが、アイデアが1つも出なかった」ということもあります。
こういうときは、もやもやした気持ちになります。
頭を1時間ひねってアイデアが出なければ、仕事の成果もゼロということになります。
客観的に見れば、1時間うんうんうなって首をかしげてばかりです。
仕事をしてはいるものの結果が出ていないので、時間を無駄にしたような感覚になるかもしれません。
これは違うのです。
1時間考えてアイデアが出なかったからといって、1時間が無駄になったわけではありません。
1時間考えてアイデアが出なくても、その1時間は頭を動かし続けました。
ぼうっとしていたわけではなく、あれこれ多方面に考えを張り巡らしていたでしょう。
アイデアは出ませんでしたが、形になるものが出なかっただけであり、必死に頭を動かし続けたのは事実です。
「アイデアは出なかったが、頭のトレーニングはできた」と意義を認めてください。
きちんと頭のトレーニングができたなら、きちんと脳を働かしたことになります。
頭の中では発想力や想像力が鍛えられ、脳が成長しました。
ニューロンの樹状突起が伸びて、新しいネットワークを形成したでしょう。
目に見えないだけであり、脳はきちんと育っています。
1時間考えてアイデアが出なかったからといって、1時間が無駄になったわけではありません。
アイデアはゼロでも、頭の中では成長ありです。
アイデアは、出ないときは出ませんが、出るときは出ます。
「次はきっとアイデアが出る」と前向きに考え、気持ちを新たに仕切り直しましょう。
今回は不発に終わりましたが、その間ずっと頭を動かし続けたので、想像力と発想力が鍛えられているはずです。
想像力も発想力も目に見えない成長ですが、そこにあるのはたしかです。
自分の中に眠る「アイデア脳」を信じてください。
きっと次は噴水のようにアイデアが出るでしょう。
1時間考えてアイデアが出なかったからといって、1時間が無駄になったわけではないのです。