アイデア発想でまず大切なのは、理性です。
感情に流されず、筋道を立てて物事を考え、判断するということです。
何事も、理性で考え、理性で判断します。
理性で考える際に役立つのは、実績やデータです。
実績やデータは具体的でわかりやすい。
実績やデータを参考にしながら論理を組み立てて考えます。
論理を組み立てて考えることで、筋の通ったアイデアが生まれます。
アイデアを考えるとき、理性が大切なのは間違いありません。
では、理性で十分かというと、それは違います。
理性には、あるデメリットがあります。
筋が通った考え方ができる反面、筋が通っていないことを考えにくくなるのです。
「筋が通っていない!」
そう思った瞬間、目が覚めて、現実的な考え方しかできなくなります。
筋が通っていないことは論理的ではないため、それ以上考えることができなくなります。
非合理なことを考えることができなくなるのは、アイデア発想の大きなデメリット。
理性で考えると、合理性にとらわれてしまい、想像力・発想力が膨らみにくくなります。
また、実績やデータは、言い換えると「過去」です。
過去の数字であって、未来の数字ではありません。
参考にはなりますが、あくまで参考にすぎない。
数字ばかり見ていると、過去にとらわれてしまい、未来に向けた発想が難しくなるのです。
理性も大切ですが、もっと大切にしたいことがあります。
それが「感性」です。
心であり、気持ちであり、感動です。
人は、心を持つ生き物です。
心は数値化できませんが、数字以上に大切です。
数字で表現できないということは「数字以上の何かがある」ということです。
それは、夢であり、希望であり、可能性です。
未来を変える何かが隠れています。
感性を大切にしましょう。
自分が「面白い」と感じたら、面白い。
自分が「美しい」と感じたら、美しい。
自分が「素晴らしい」と感じたら、素晴らしい。
「何だかわくわくする」と思ったら、ゴーサインです。
数字で説明できないことに、素晴らしいアイデアが隠れています。
「何だかいいね」と感じたことは、筋が通っていなくても、大切にしたい。
心で感じたことは、人の心を動かす力があります。
アイデアは、心で感じ取ったことを元にして考えていくことが大切です。
感性をアンテナにして考えていけば、人の心をつかむアイデアが生まれます。
時には直感を信じることも大切です。
「直感は疑わしい」「単なる気のせい」という人もいますが、それは頭の固い考え方。
直感は、潜在意識に眠った過去の記憶が、一瞬表面化したものです。
直感には、何らかの理由が伴っています。
これまでの経験によるものですから、根拠がゼロというわけではありません。
はっきりした根拠はなくても、自分の直感を信じて前に進むことも大切です。
理性にとらわれず、感性も大切にしてください。
頭で考えた価値観より、心で感じた価値観です。
理性も大切ですが、感性はもっと大切なのです。