アイデアは、メモ帳に書き留めます。
言葉を書き留めることもあれば、絵を描くこともあるでしょう。
メモ帳のスペースには、自由に何でも記入することができます。
このとき、メモ帳を無駄なく活用しようと、文字をびっしり書く人がいます。
たしかにびっしり字を書けば、書ける文字数も多くなります。
限られたスペースを有効に活用できるでしょう。
紙のメモ帳は、サイズやページ数に限りがあるため、細かく書いてしまいがちです。
もともと節約精神の強い人なら、小さな字でびっしり書くことが多いはずです。
無駄なく使いたい気持ちがあると、隙間なく文字を書き込みたくなります。
ここに注意があります。
節約精神は美徳であり素晴らしいことですが、アイデア発想では注意したほうがいいでしょう。
アイデアを出したいなら、余白を作りながら書き留めましょう。
余白がないと、後から書き加えることができなくなるからです。
消しゴムで消して、余白を作ってから書けばいいと思いますが、思うようにいかないもの。
消しゴムで消しているうちにアイデアを忘れるでしょう。
アイデアは、急に現れては、さっと消えます。
また、無意識にも悪影響があります。
紙一面にびっしり書き込まれていると「これ以上余計なことを発想しないほうがいいよね」と考えるようになる。
知らず知らずのうちに、想像力や発想力を制限することになり、アイデア発想の妨げになる。
メモに余白がないと、アイデアが出る余白もなくなってしまうのです。
そのため、何かを書き留める際は、余白を作っておくのがおすすめです。
文章でも箇条書きでも、余白を作っておくほうがいいでしょう。
余白の作り方は自由ですが、最低でも1行以上の余白を作るほうがいいでしょう。
メモ帳の使い方が大胆になって、1冊を使い切るのが早くなりますが、それでもいいのです。
アイデアのために使ってこそ、メモ帳です。
きちんと余白を作ることで、アイデアを発展させやすくなります。
メモ帳1冊の金額とはいえ、それほど大きな金額ではないはずです。
余白とは何か。
余白とは、可能性です。
何も書かれていないスペースがあるからこそ、自由に何でも追加できます。
余白があるからこそ「ちょっと追加で考えてみようか」という気持ちにもなります。
余白を作る勇気が、秀逸なアイデアを生み出す原動力になります。
余白を作ることで、アイデアが出る余裕が出るのです。