私の父は、物を買うときには必ず店員さんと話をして、値切りを始めます。
まず値札に書いてある値段では素直には買わず、店員さんと何度か値段についてのやりとりをしてから、やっと買います。
「大安売り!」と値札に書いてあるにもかかわらず「これ、もう少し安くならない?」とさらに追い打ちをかけます。
店員さんも「もうこれが限界なんですよ」と焦りながら言い訳を返します。
父は、少しでも安くなるように交渉をし終えてから、ようやく商品を買います。
実際にそんなやりとりを通したところで、安くならないことがほとんどです。
「大安売り!」「特別大サービス」とある商品は安さの限界のため、交渉をしても「No」と言われることがほとんどです。
しかし、ごくたまに、本当に安くなるときがあるのです。
父は「見るだけ・聞くだけなら、無料」と言います。
見たり聞いたりするだけなら、元手はかかりません。
大阪の商人は値切るのが基本と言われます。
私も以前、関西の友人に「1回は値切ってみたほうがいい」と言われたことがあります。
値札に書いてある数字があり、まずはそこから値下げをしてから買うのが基本なのです。
もっと安くなるかもしれないのに、チャンスをみすみす逃してしまうのは、それだけ無駄な出費をしているということなのです。