お金を貯めることが人生の目的ではありません。
貯めてばかりのお金は、単なる精神安定剤となるお守りです。
お金は使ったときに効力を発揮します。
自分が生きるために必要な衣食住と、そのほかの願いを叶えるための道具がお金です。
自分の願いと交換できる道具ですが、お金が人生の目的にならないように注意が必要です。
お金を稼ぐことが目的になっていると、楽しめる道を歩めるとは限らないからです。
たとえば、お金を稼げる職業としては、医者や弁護士があります。
人間なら誰もが病気になるため、常に医者は必要とされ、そのうえ高い技術が必要であるため、医者は稼げると言います。
また弁護士なら、人間がたくさんいる世の中では対立やぶつかり合いがあります。
最近では、食べていけない医者や弁護士も出てきているようですが、世間全体から見れば、まだまだ高い需要があります。
しかし、問題なのは、医者や弁護士として成功している人は、好きな仕事をしているのであり、お金が目的ではない点です。
お金が目的で医者や弁護士をしていると、仕事でどこか手抜きをしたり、面倒で適当にやってしまったりします。
そもそも好きな仕事ではないため、やる気が長続きがしにくい可能性もあります。
お金が目的で仕事を選ぶと、人生の途中でつまずく可能性が高いのです。
私の父はお金に関してこう言います。
「お金を稼ぐことも大切だけど、それだけが人生ではない」
お金は単なる手段であり、お金が目的になってはいけません。
お金基準で物事を考えていると、どこかでおかしくなります。
幸せに生きるためにお金を稼ぐのであって、お金を稼ぐことが人生の目的になってはいけないのです。