あなたは今まで何回挫折を経験しましたか。
5回でしょうか。
10回でしょうか。
数え切れない数でしょうか。
挫折とは、意気込んでいることを始めたものの、途中でくじけてダメになることをいいます。
本格的に取り組んだ結果、自分の限界を感じ、諦めざるを得なくなる。
失敗経験の1つとしてカウントしていいでしょう。
中途半端にやめた経験ならあるかもしれませんが、本格的な挫折経験となると、意外と少ないのではないでしょうか。
目的を達成できず、自分が情けないと感じてしまう。
「挫折=恥」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に挫折は恥なのでしょうか。
いいえ、ここに誤解があります。
挫折は恥ではありません。
きちんと自分の弱さを認め、途中でやめることができたのですから、悪いことではありません。
挫折のおかげで得られた「収穫」に気づいてください。
あらためて考えると、挫折までのプロセスを通して多くのことが得られたはずです。
貴重な経験ができました。
自分の限界を知ることができました。
自分に向いていないことがわかりました。
面白い話のネタができました。
挫折しても、意外と生きていけることに気づけました。
挫折によって新しい発見があったり価値観が変わったりしたこともあったはずです。
挫折したとはいえ、収穫量は膨大です。
しかも得られたことはどれも、人生に役立つ貴重な発見ばかりです。
挫折した人は強い。
挫折を経験したことがある人は、挫折した人の話に共感を覚えることができます。
「そうだよね。つらいよね。大変だよね」と、優しい声をかけ、相手に寄り添えます。
挫折を経験したぶんだけ性格が円くなり、人に優しくなれるのです。
挫折をしたことがあれば、その経験は話のネタになります。
挫折ほど面白いネタはありません。
「○○を始めたけど、途中で挫折したよ」と話せば、必ず話が盛り上がります。
自分の体験が伴っているので説得力もあり、人を引きつけるネタになるでしょう。
ひどい挫折経験があれば、もっと貴重です。
少々挫折することがあっても「あのときに比べれば、まだまだ軽い」と思えるようになります。
意外なことに、ひどい挫折経験ほどメンタル強化にもつながるのです。
挫折したとはいえ、収穫があるのですから無駄とは言えません。
だから、挫折があったとしても落ち込まないでください。
収穫があるのですから、それはそれで「よかった」と言えます。
栄光だけが素晴らしいのではありません。
挫折もまた素晴らしい。
「挫折」と書いて「栄光」と読むのです。