挫折は、挑戦した人だけが味わえる特権です。
挑戦をすればするほど、大きな挫折も味わえるチャンスが巡ってきます。
挫折とは、響きこそ悪いですが、それほど悪い経験ではありません。
むしろ長い人生において、挫折ほど大切なことに気づかせてくれる機会はありません。
一生懸命にやっているときは、周りが見えなくなってつい力が入りがちになります。
私は昔、高飛びの運動をしている最中に一生懸命になりすぎて、落ちた勢いで足の骨を折ったことがあります。
つい、熱が入ってしまうと力も入りすぎてしまい、思いもしない事故になってしまいました。
もちろん骨を折ってしまうと、挫折の字のとおり、いっときは何もできません。
スポーツはできませんし、歩くことすらままならない状態です。
私はつらい時期を味わいましたが、その挫折のおかげで、それ以後スポーツをするときには気をつけるようになりました。
二度と足の骨なんて折りたくない気持ちがあるだけに、しっかり気をつけることができるようになったのです。
大切なことは、実際に苦しい経験をしてみないとわかりません。
スポーツでも、恋愛でも、仕事でも、何でもそうですが、挑戦した数に応じて、挫折を経験する機会も増えてきます。
大切なことは挫折があったから諦めるのではなく、それを踏み台にして、さらなる力をつけていくことなのです。
何もしなければ、もちろん挫折をすることもありません。
しかし、その代わり、挫折だけでなく、嬉しいことも楽しいことも何も起こらなくなります。
有意義な人生とは、何もない人生のことではなく、一度は挫折を経験したことのある人生なのです。
挫折は、人生のスパイスです。
挫折はいっときですが、一生の力となってくれるのです。