執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

10

なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。

なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

スピーチ前・プレゼン前・面接前。

強い緊張を感じて落ち着かないとき、自然とあくびが出た経験はありませんか。

あくびといえば、眠いとき・退屈なとき・疲れたときに起こるものと思われがちです。

緊張したとき、汗をかいたり心拍数が上がったりする現象なら自然ですが、あくびは不自然な様子に思えます。

緊張する場面なら、むしろあくびどころではないと考えるのが普通でしょう。

しかし、実際に緊張すればするほど、あくびが出やすくなります。

なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。

それは、緊張しすぎている心と体をほぐそうとする、脳の防衛本能です。

緊張が過度の状態になると、脳は大きなストレスを受けます。

呼吸が浅くなり、脳が酸素不足に陥ります。

強いストレス状態が続くと、脳に悪影響を与えます。

この状態がさらに悪化すれば、最悪の場合、命の危険にかかわる可能性もあります。

そんなとき脳は「このままではいけない。何とかしなければいけない」と防衛本能が働きます。

強制的にストレスを和らげようとするため、あくびが出るのです。

あくびによって、不足していた酸素を補い、少しでも精神的な余裕を取り戻そうとします。

緊張したときのあくびは、必死でもがいているサインとも言えます。

もし緊張したときあくびが出たなら「適度な緊張」ではなく「過度の緊張」に陥っていると判断できます。

「早く改善しなさい」という脳の警告ですから、素直に従うのが賢明です。

休憩や気分転換など、緊張をほぐす工夫をしましょう。

緊張対策に役立つ基本知識(10)
  • 緊張したときに出るあくびの意味を理解する。
緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

同じカテゴリーの作品

2:15

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION