緊張は、よいことなのでしょうか。
それとも悪いことなのでしょうか。
「緊張」といっても種類があり、意味も変わります。
緊張には「よい緊張」と「悪い緊張」があります。
よい緊張は、心や体を引き締め、パフォーマンスを上げる効果があります。
一方、悪い緊張は、ミスや失敗を招く原因になることもあります。
その違いはどこにあるのか。
分岐点は「度合い」です。
緊張は、度合いによって意味も価値も変わります。
緊張と上手に付き合うためには、緊張を2種類に分けて考えることが大切です。
「適度な緊張」と「過度の緊張」です。
私たちが「よい緊張」と呼んでいるのは、適度な緊張です。
適度な緊張は「緊張感」という呼び方をされることもあります。
適度な緊張は、やる気や根気を促したり、集中力や注意力を高めたりなど、120パーセントの状態にさせてくれます。
一時的に能力や精神力を高め、仕事のパフォーマンスの向上に役立ちます。
上手に適度な緊張を生かせば、勝負所で力を発揮しやすくなります。
私たちが「悪い緊張」と呼んでいるのは、過度の緊張です。
物事をスムーズにする緊張も、過度になると意味が変わります。
集中力や注意力が低下して、パフォーマンスを上げるどころか下げてしまい、ミスや失敗を招く原因になります。
本来の力の発揮どころか、妨げになります。
めまい・腹痛・下痢など、体調不良を引き起こす原因になります。
長期化・重症化すると、神経症や精神障害に発展する可能性もあります。
過度の緊張は体によくないため、ほぐす必要があります。
緊張について考えるなら「適度な緊張」と「過度の緊張」に分けて考えましょう。
適度な緊張は役立ちますが、過度の緊張は妨げになります。
適度な緊張は必要ですが、過度の緊張は不要です。
緊張を区別することで、緊張との付き合い方が上手になります。