緊張したとき、体に独特の変化が現れます。
体が普段と違った状態になります。
普通なら「つらい」「苦しい」「嫌だ」と考えるところですが、少し視点を変えてみましょう。
「自分は緊張している。つくづく人間の体は不思議だよなあ」と考えてみましょう。
いったん心と体を切り離して、客観的に自分の緊張状態を観察してみる。
意識を宙に浮かせた感じで、自分で自分を見ているように捉えるのがコツです。
すると、自分の体の異変を観察するような感じになり、緊張から意識がそれます。
最初はスムーズにできないかもしれませんが、うまくできるようになるまで根気よく意識してみてください。
だんだん緊張による不快感が和らぎ、むしろ楽しさや面白さが強くなっていくでしょう。
気づけば、リラックスが得られているのです。
緊張とは、見方を変えると、面白い現象でもあります。
いつでもどこでも簡単に体験できることではありません。
今すぐ緊張しようと思ってもできません。
限られた場面しか体験できない、体の変化。
だからこそ、たまには体の珍しい変化を楽しもうではありませんか。
緊張したら「緊張」という状態を楽しみましょう。
「人体の不思議を体験している時間」と考えてみる。
緊張したら、体の珍しい変化を楽しむくらいでちょうどいいのです。