緊張を抑えるために薬を使った方法もあります。
最も一般的な薬は「精神安定剤」でしょう。
緊張すると、交感神経を活性化される物質が分泌されます。
その結果、発汗・赤面・震えなどが起こります。
薬を使って自律神経のバランスを整えることで、気持ちを安定させることが可能です。
たとえば、前もって医療機関を受診して、医師から精神安定剤を処方してもらいます。
本番の数時間前に精神安定剤を飲めば、緊張による発汗や震えなどを防ぎやすくなるでしょう。
薬物を使った方法で抵抗を持つ人もいますが、勝負所に絞って必要最小限に使うなら有効でしょう。
ただし、注意点が3つあります。
薬物の乱用には注意しましょう。
どんな薬にも副作用があることを忘れてはなりません。
一部の精神安定剤には、常習性があります。
使いすぎると、薬物依存に陥る危険があるため、油断は禁物です。
あくまで大事な場面にかぎって使うようにしましょう。
自己判断で服用の量やタイミングを変えるのは厳禁です。
使用法を誤れば、薬が想定外の悪影響をもたらす可能性もあります。
医師から処方された薬は、必ず用量・用法を正しく守りましょう。
不適切な方法で精神安定剤を手に入れるのはよくありません。
たとえば、他人が使っている精神安定剤を分けてもらうのは危険です。
他人には適切な薬が、自分に適しているとは限りません。
また、個人的に海外から購入した精神安定剤を使うのも不適切です。
インターネットの普及によって、海外の医薬品でも手軽に入手できる時代になりましたが、注意が必要です。
あがり症は、人によって症状の種類や度合いが異なるため、自己判断で薬を選ぶのは危険です。
必ず医師から処方された精神安定剤を使うようにしてください。