世の中には、2通りの人がいます。
「まず否定から入る人」と「まず肯定から入る人」です。
どちらでもない人はほとんど存在せず、突き詰めると、おおむねどちらかに分類されます。
ちなみに意見のない人は「否定から入る人」として分類するとします。
テンションが低い人は、まず否定から入る癖があります。
日常会話でも仕事の会議でも、何かのテーマで話すとき、否定から入るのは悪い癖です。
何か提案しても「でも、時間がありません」とすぐ否定する。
元気づけようとしても「無理に決まっている」とすぐ拒む。
褒め言葉を言っても「どうせ嘘でしょう」と冷たくあしらう。
否定から入ると、そこで話が終わります。
前向きに話そうとする相手を、ぴしゃりと遮るようなもの。
せっかくつきかけている火に、ばさっと氷水をかけることになり、上がりかけたテンションも一気に下がるのです。
テンションが高い人は、まず肯定から入ります。
もちろん自分なりの意見はありますが、できるだけ前向きに受け止めようとします。
相手の提案には、まず「いいですね」と回答します。
受け入れがたい提案であっても「なるほど。そういう考えもありますね」と、ひとまず受け入れた回答します。
不安要素があっても、相手の意見を前向きに受け止めた後に話し始めます。
一度話を前向きに受け止めているため、その後に否定的な話があっても、建設的に話を進めやすくなります。
これは癖であり、習慣です。
多くの場合、無意識のうちに行われているため、自分でもなかなか気づきません。
世の中には2通りの人がいて「まず否定から入る人」と「まず肯定から入る人」のどちらかです。
さて、あなたに質問です。
この国の未来は、どうなると思いますか。
このとき、喉まで出かかった言葉に注目です。
否定を言いそうになっても、肯定から入ること。
本音では否定であっても、物事はまず肯定から入りましょう。
建設的な考えができるよう、しっかり習慣にしておきます。
すぐできなくても、普段から入念に心がけることで、じわじわ身についていきます。