あなたの悪口を言う人がいるとします。
「あの人が嫌い」と陰口をたたいている人がいる様子をイメージしてみてください。
きっとあなたも、その人のことが嫌いになるでしょう。
「この人は自分のことが嫌いなのだな。自分もあまり近づかないようにしよう」
自分の悪口を言う人に対して、苦手意識が働きます。
これを心理学で「嫌悪の返報性」といいます。
自分を嫌っている人は、自分もその人が嫌いになる法則です。
さて、この法則ですが、自分に対しても同じなのです。
こう考えてみてください。
自分の悪口を言う人が、自分であると。
嫌悪の返報性は、他人に対して働くだけでなく、自分に対しても働きます。
自分で自分の悪口を言えば、自分に対しても苦手意識が働いてしまい、自分が嫌いになってしまうでしょう。
どんどん自分が嫌いになり、嫌いになるから、また自分の悪口を言う。
ついには、生きるのさえがつらくなるはずです。
自分を嫌いになるから、自分を悪く言うのではありません。
自分を悪く言うから、自分が嫌いになるのです。
自分を悪く言うのは、自分で自分が嫌いになる習慣です。
謙遜のつもりでも、度が過ぎれば、逆効果になります。
心当たりがあれば、今すぐやめましょう。