お手入れの最大の難しさは、帰宅直後かもしれません。
仕事で疲れて帰宅すると、スーツを脱ぎ捨ててしまいがちです。
スーツをハンガーに掛けるべきと頭でわかっていても、疲れていると、面倒に思うもの。
特に仕事で疲れているときほど、疲れと眠気が同時に襲い、体が重く感じます。
スーツをハンガーに掛けるわずかな行為さえ、一仕事に思えるのです。
ひどく疲れていれば、そのままベッドに直行して、スーツを着たまま寝てしまう人もいるかもしれません。
しかし、ここが勝負所です。
スーツの扱いが悪ければ、確実にしわの原因になり、寿命に影響します。
疲れていても、もう一踏ん張り頑張って、スーツをハンガーに掛けましょう。
ジャケットはジャケット用のハンガーに掛け、スラックスはスラックス用のハンガーに吊します。
余力があれば、少しでもかまわないので、ブラッシングもしておきましょう。
このわずかな行為があるかどうかで、スーツの寿命を大きく左右します。
帰宅直後にもう一踏ん張りする習慣をつけ、お手入れの最大の難関を突破しましょう。