クリーニングから戻ってきた衣類は、袋に入っている状態が一般的です。
きれいな状態を少しでも長く維持したいと思えば、袋に入れたまま収納する人も多いのではないでしょうか。
良かれと思ってしやすいパターンですが、実は、適切とは言いにくい収納方法です。
クリーニングから戻ってきたスーツは、袋から取り出して収納するのが適切です。
その理由は、3つあります。
クリーニング直後の衣服は、薬剤のにおいが目立ちます。
袋に入れたままでは密閉状態になり、薬剤のにおいが解消されません。
早めに袋から取り出すことで、薬剤のにおいが取り除けるのです。
まれに、クリーニングの仕上がりが不完全である場合があります。
薬剤の湿り気が残っていたり、汚れが落ち切れていなかったり、ボタンが取れていたりなどです。
そうした点は、やはり袋から取り出さなければ気づけないのです。
袋に入れたままでは、通気性が悪く、変色によって黄ばむことがあります。
ビニール包装には、透明度を保つために酸化防止剤が使われている場合があるため、要注意です。
湿気が袋の中にこもるため、カビや黄ばみの原因になるのです。
さて、以上の理由から、クリーニングから戻ってきたスーツは、早めに袋から取り出しましょう。
早めに袋から取り出し、新鮮な空気に触れやすい状態にしておくことが大切です。
余裕があれば、収納前に、少し虫干ししておくのもいいでしょう。
直射日光の当たらない場所で、新鮮な空気に触れさせてから収納すれば、スーツの寿命もいっそう長持ちします。