「ドライクリーニングにしますか。ウェットクリーニングにしますか」
クリーニングに出そうとする際、唐突に聞かれることがあります。
それぞれの違いがよくわからなければ、返事に困ってしまうでしょう。
では、それぞれの違いについて、見ていきましょう。
ドライクリーニングとは、水で直接洗うのではなく、蒸気や揮発性溶剤を使って汚れを落とす洗濯方法です。
布地を痛めず、油性の汚れを落とすためによく使われます。
ウール・シルク・カシミヤなど、水の影響を受けやすい素材は、ドライクリーニングです。
ただし、油系の汚れは落ちる一方、汗などの水溶系の汚れは落ちにくい特徴があります。
水溶系の汚れを落とす場合は、ウェットクリーニングの出番です。
ウェットクリーニングとは、洗浄液として水を使った洗濯方法です。
私たちが洗濯といえば、水を使うイメージが一般的で、簡単な印象があるでしょう。
ところがクリーニングでは、水を使うほうが高度な技術を必要として、手間がかかります。
ウェットクリーニングは、汗・尿・血液など、水溶性の汚れを除去するときに大きな効果を発揮します。
また素材の都合上、ウェットクリーニングが不可能な製品も、ドライクリーニングの対象です。
考え方としては「ドライクリーニングで落ちない汚れは、ウェットクリーニング」と覚えておけばいいでしょう。
ウェットクリーニングは高度な技術が必要であるため、信頼できるお店を選び、よく相談してからお願いしましょう。
さて、ドライクリーニングとウェットクリーニングの判断が難しければ、クリーニング業者に任せるのが安心です。
汚れの種類や細かい条件によって、適切な方法が変わります。
まれなケースですが「ドライクリーニングとウェットクリーニングの両方が必要」という場合もあります。