ブラッシング用のブラシとはいえ、ピンキリです。
格安ショップで販売されている簡易ブラシもあれば、天然の高級素材を使ったブラシまでさまざまです。
もちろん選び方は自由です。
色・大きさ・素材など、自分の好みに合ったタイプを選ぶといいでしょう。
ただし、スーツを長持ちさせたければ、押さえておきたい最低条件があります。
天然の毛を使ったブラシです。
天然の毛は、ブラッシングに適した条件が揃っています。
「適度な張り」「静電気が起こりにくい」「滑らかな手触り」「化学成分が含まれていない」などです。
スーツの生地を傷めないばかりか、生地に、張りやつやを与える効果もあります。
人工の合成繊維が不適切というわけではありませんが、天然の素材ほど、十分な役目を果たすのは難しいかもしれません。
天然の毛なら、豚の毛でも、馬の毛でもかまいません。
スーツの寿命を第一に考えるなら、天然の毛という条件だけは押さえておくのが無難です。
普通のスーツなら、豚毛のブラシで十分です。
シルク・ウール・カシミヤなど、繊細な素材のスーツは、馬毛のブラシもいいでしょう。
多少の違いはありますが、ブラッシングの役目はどちらも十分果たせます。
最終的には、自分の好みで選ぶといいでしょう。