スーツをクローゼットに収納する前、一時的に部屋で干す場面があります。
たとえば、雨に濡れたスーツは、自然乾燥させるため、風通しのよい場所で陰干しします。
クリーニングから戻ってきたスーツも、溶剤のにおいを取り除くため、しばらく部屋で干す場合が多いでしょう。
直射日光が当たらず、風通しのよい場所なら、基本的にどこでもかまいません。
ただし、ここで盲点があります。
いくら直射日光が当たらず、風通しのよい場所でも、ほこりが舞いやすいところでは意味がないのです。
吊している間に、スーツにほこりが付着して、スーツを汚してしまうのです。
では、なぜほこりが舞いやすいのかというと、単純な理由です。
理由の大半は、部屋の掃除を怠っているのです。
いくらスーツを手入れしても、その部屋がほこりだらけでは意味がありません。
風の温度・強さ・当て方などの問題ではありません。
エアコンであれ、扇風機であれ、ドライヤーであれ、ほこりだらけの空気では、かえってスーツを汚してしまいます。
部屋の掃除を怠れば、間接的に、スーツの寿命にも影響するわけです。
スーツを長持ちさせようと思えば、部屋の掃除も必要です。
定期的に部屋を掃除して、ほこりをしっかり取り除きましょう。
部屋がきれいになれば、空中を舞うほこりも減り、スーツの手入れもスムーズになります。