「まず道具から入る」という考え方もあります。
本来なら、スーツへの愛情が先にあって、次に、スーツの手入れに必要な道具を購入するのが一般的な順です。
もちろんこれがスムーズにできればいいのですが、なかなか思うように行かない人もいるはず。
そういう人は、あえて逆にするパターンも、時には有効かもしれません。
まず、立派な木製ハンガーを買ってしまうのです。
気持ちはなくてもかまいませんから、先に道具から購入します。
ただし、人からもらうのではなく、きちんと自腹で購入することが条件です。
最初に立派な木製ハンガーを自腹で買えば、スーツを大事にしようとする気持ちが強くなるでしょう。
わざわざお金をかけて立派なハンガーを買ったのだから、元を取りたいという気持ちが倍増するはずです。
また、立派なハンガーに掛けているスーツを見ているうちに、スーツに対する愛情も強くなっていくでしょう。
立派な木製ハンガーなら、ただハンガーに掛かったスーツも、1枚の絵になります。
そして、スーツも丁寧に扱いたくなる心理が働くのです。
副次的な作用があることを考えれば「木製のハンガーは値段が高い」と、あながち言い切れないのです。