面接で、ベストの返事を心がけていませんか。
もちろんより完璧に近い返事を目指すのは、応募者として当然です。
できるだけ立派な返事を心がけることで、面接官は好印象を抱き、採用率もよくなるでしょう。
しかし、完璧を目指すときは、副作用に注意です。
完璧を目指そうとすると「絶対に間違えてはいけない」というプレッシャーが強くなり、余計に緊張します。
倍増した緊張のせいで、体は震えて、頭は真っ白になる。
余計にベストの返事がしにくくなる、という結果になるでしょう。
たとえ、ベストの返事ができたとしても、さらに別の問題が浮上します。
きちんとしすぎた返事をすれば、面接官は「借りてきた言葉」「暗記したセリフ」などと勘ぐるのです。
きれいすぎる返事ほど、素直に信じてもらいにくくなるでしょう。
台本通りに話をしている雰囲気が出てしまい、好印象にもつながりにくい。
ベストを目指すのは、ベストではありません。
ベターを目指すのです。
完璧でなくても、おおむねうまく答えることができれば、よしと考えます。
満点ではなく、合格点を目指すことです。
緊張してもいいのです。
緊張感がゼロの状態より、多少緊張しているほうが、応募者らしい初々しさが出るでしょう。
人間ですから緊張しますし、間違えることもあります。
多少のミスを許容すれば、人間味が増して、結果としてベストに近づけるはずです。