「転職して、給料が上がった」
「転職先の環境に、大満足」
「転職をして、大正解」
転職の広告で、よく見かけるキャッチフレーズです。
転職を取り持つ企業としては、転職に前向きな情報ばかりを強調して掲載している傾向があります。
やはり転職に前向きな広告を出したほうが、反応があるからです。
前向きな広告を見た人は「よし。自分も転職しよう」と背中を押され、お客さまも増える効果があるでしょう。
もちろん実際に転職によって、給料や環境などがよくなった成功例も、数多くいるはずです。
円満に退社できた上、転職先では以前より給料も増え、万々歳です。
しかし、気をつけたいのは、すべての事例が成功だったわけではないということです。
中には、失敗だった転職もあるはずです。
早まった転職をして、企業選びに失敗した結果「前の職場のほうがよかった」と嘆く人も多いと聞きます。
転職がきっかけで給料が減り、以前より生活が苦しくなった人もいるでしょう。
いつの間にか、誇大広告に踊らされていませんか。
「転職をすればよくなる」と思い込んでいないか、自分に問いかけてみましょう。
転職は、大きな決断です。
思い込んでいると視野が狭くなり、思わぬところで人生設計を狂わせることがあります。
慎重に計画するからこそ、大胆な行動ができるもの。
一時的な衝動ではなく、計画を慎重に練ったうえで行動することが大切です。