謙虚とは、何でしょうか。
謙虚とは、自分の能力や地位などにおごることなく、素直な態度で人に接することを言います。
人間関係では、謙虚が大切だといわれています。
しかし、謙虚について誤解している人がいるようです。
「否定することが謙虚」と思っているなら、要注意です。
否定は、謙虚ではありません。
横柄なのです。
たとえば、あなたが人から褒められたとします。
このとき、謙虚のつもりで否定していませんか。
「大したことありませんよ」
「私なんて、単なるばかです」
否定することで謙虚を表現しているように思えますが、これは違います。
謙虚ではなく、横柄なのです。
否定するということは、それに関わるすべての存在まで否定することになるからです。
自分だけ否定しているわけではありません。
自分を否定したと同時に、自分を産み育てた親まで否定していることになります。
「親の育て方が悪い」「親は最低だ」「情けない親だ」と言っているようなものです。
同時に、親を産み育てた祖父母やご先祖様も否定していることになります。
もっと幅を広げれば、地球や宇宙まで否定していることになります。
スケールの大きな話になりますが、否定すると、それに関わるすべての存在を否定することになります。
だから、謙虚のつもりで否定するのは、横柄な言葉なのです。
では、本当の謙虚とは何か。
本当の謙虚とは、褒められたとき、素直に感謝することです。
自分を認めるということは、自分を産み育てた親も認めるということです。
同時に、親を産み育てた祖父母や、ご先祖様のすべても認めていることになります。
大きなスケールで考えれば、地球や宇宙の素晴らしさまで認めていることになります。
本当の謙虚とは、否定ではなく、感謝です。
「素晴らしいですね」と言われたときは「ありがとうございます」と素直に感謝しましょう。
それが、本当の謙虚です。