学力とは何でしょうか。
辞書で意味を調べると「学習によって得られた能力」と書かれています。
では、学習によって得られた能力とは何でしょうか。
私たちが学校で学ぶ学力は、知識力・計算能力・問題解決力の3つが中心です。
これらを高めれば、試験で高得点が取れるため、学力と考える傾向があります。
もちろん知識力・計算能力・問題解決力も学力の1つでしょうが、本当の学力といえば、違和感があります。
もし、これらを軸にするなら、コンピューターのほうが優秀です。
CPUやハードディスクを駆使すれば、人をはるかに超えた知識力や計算能力を発揮できるでしょう。
問題解決力についても、チェスや将棋で、コンピューターがプロを打ち負かすニュースが、世間を騒がせています。
知識力・計算能力・問題解決力を学力と考えるなら「コンピューターには学力がある」と言えることになります。
何か違いますよね。
その違和感の正体は、コンピューターの受け身の姿勢です。
本当の学力とは、何でしょうか。
本当の学力とは、自分から疑問を見つけ、考え、解決するまで積極的に取り組む力をいうのです。
これは、コンピューターにはできません。
コンピューターは、与えられた問題だけを解決する機械です。
自分から疑問を見つけて解決に導く姿勢は、意識を持つ人間だからできることです。
受け身ではなく、積極的な姿勢があってこそ、本当の学力なのです。
地球では今、さまざまな問題が発生しています。
環境汚染、遺伝子操作、宗教戦争、少子化。
あなたの身の回りにも、たくさんの問題があるでしょう。
仕事の問題、家庭の問題、将来の問題などです。
自分で問題を見つけ、考え、解決するまで積極的に取り組む姿勢が大切です。
それが、本当の学力です。